【初心者向け】リネンとは?リネンシャツの着こなしポイントを合わせて紹介【2019年版】
今回の記事では、
そもそもリネンってなんだ?着こなし方は?
と言うような疑問に答えていく。
リネンとは?麻との違いは?
(左 亜麻 右 リネン )
リネンとは麻の一種である【亜麻布】の事で、ヨーロッパなどにある【亜麻】という植物の葉や茎からできる繊維の事。
麻の種類には、他に苧麻(ラミー)、大麻(ヘンプ)、黄麻(ジュート)…などがあるが、日本の商品タグに麻と表記できるのは、【亜麻】【苧麻】のみ。
つまり、大麻や黄麻も、衣服や靴底に使われたりするが商品タグに【麻 〇〇%】と表記してあれば、亜麻(リネン)や苧麻(ラミー)であるという事。
(タグ)
リネンは、シーツやカバーなどの寝具のほか様々な衣服に使われるが、中でも多く使われるのは男性の場合【シャツ】で、メンズファッションにおけるリネン=シャツと言っても過言でないほど。
※リネンは春夏ものが多いので、冬物のシャツや衣類には基本的に用いられない(特に日本では)
大麻ってあの大麻?衣服に使われているの?
そうだね。マリファナとしての大麻のイメージが先行しがちだけど、服にも案外普通に使われるね。
へ~そうなんだ。
くれぐれも変な気はおこさないでね。
まとめ
- 麻とは、亜麻、苧麻、黄麻、大麻、洋麻、マニラ麻…などの植物の事。
- リネンとは、亜麻を加工した亜麻布などの繊維の事。
- タグに【麻】と表記してあれば、亜麻布(リネン)、苧麻布(ラミー)の事。
- メンズ服におけるリネンとは、春夏のシャツが殆ど。
リネンの特徴や他の繊維との違いは?
リネンの特徴として、以下の物が挙げられる
- 放熱性が良く、吸質性と放湿性に優れるので涼しい
- ナチュラルなネップなどの独特の凹凸に富んだ表情がある
- 発色が良く、使いこむほどやわらかくなる
- シャリシャリした風合い
- 繊維の中で、最もシワになり易い
- 洗濯で10%程度縮む
- 摩擦で毛羽立つ
- 皮膚障害がおきやすい(チクチクする)
- 保湿性に乏しい
簡単にいえば、チクチクしてシワになりやすく縮みやすいけど、シャリシャリした独特の風合いで汗をかきにくく涼しいという事。
(ネップや風合い)
※白い玉の様なのが「ネップ」とよばれるもの
【他の繊維との違い】
リネンと他の繊維との違い=リネンの特徴なので、先ほど挙げた通りだが、他の生地の特徴を簡単にまとめるとこんな感じになる。
綿(コットン)・・・オールシーズン。涼しい・丈夫・縮みやすい・シワになり易い
毛(ウール)・・・主に秋冬。暖かい・シワになりにくい・毛玉・虫食い
羽毛(ダウン)・・・秋冬。暖かい・コンパクトになる・水に弱い・通気性悪い
絹(シルク)・・・オールシーズン。滑らか・上品・繊細・もろい
麻(リネン)・・・主に春夏。涼しい・風合いが良い・縮みやすい・シワになり易い
化学繊維(ポリエステルなど)・・・それぞれによって特徴が異なる。
コットンとリネンの特徴が似てるけど何が違うの?
一番の違いは見た目そのものだね。リネンは見れば一発で分かるよ。
あれ?主に春夏・秋冬とかってどういうことなの?
例えばリネンなら、基本的には春夏ものの薄い生地が多いけど、実は普通の生地でつくれば保温性にも優れ、秋冬にも使える万能繊維なんだ。
まとめ
- リネンの特徴は、チクチクしてシワになりやすく縮みやすいけど、シャリシャリした独特の風合いで汗をかきにくく涼しい。
- 他の繊維との違いは、春夏ものが多いという事と、その見た目。
「リネン100%」と「リネンコットン」はどっちがいいの?
(左 混紡シャツ 右 リネン100% )
リネンシャツを買う上で、重要になってくるポイントの一つが、「リネン 100%」なのか、「リネン53% コットン47%」等の混紡(2種の繊維を混ぜる)なのかという事だ。
混紡製品とは、リネンの風合いなどのメリットを生かしつつ、チクチク・シワ・縮みやすい等のデメリットを解消するというもの。
※コットンもシワになり易く縮みやすいが、リネンはそれ以上。
結論を言ってしまうと、ライトユーザー(ファッション初心者)には混紡がオススメで、ヘビーユーザー(ファッション中級者以上)にはリネン100%がオススメだ。
なぜなら、混紡製品はリネンのデメリットを半分消しているともいえるが、同時に長所も半分消しているからだ。
さらに言えば、シワ・縮みなどは通にとっては長所にもなり得る。
普通の人は、新品を買うけど、通はアンティークを買うとかそういう事?
まあそんな感じ。通と言うか好みの問題もあるけど、レザー・デニム・リネンなどは新品より使い込んで味が出てきた方が好きな人も多いね。
じゃあなんで、ライトユーザーには混紡がオススメなの?
やっぱり初めての人は、どれくらい縮むか・どのくらいシワになり易いかは分からないと思うし、いきなり「シワすら愛するのがリネン」とか言われても「?」になっちゃうと思うから。
初めてPC買うぞって人に、ガチガチのカスタマイズ向けPCなんて勧めないよねって話で、リネン100%の方が基本的に高いっていうのもあるね。
まとめ
- 初心者には混紡(リネン・コットンなど)がオススメで、中級者以上にはリネン100%がオススメ。
リネンシャツのお手入れや収納の仕方は?
注意点としては、以下の3点。
- 脱水しすぎない
- 日陰干し
- たたまずにハンガーで収納
理由としては、以下の3点。
- 脱水しすぎるとシワくちゃになる上に、物凄く縮んでしまうから
- 日に焼けると色あせてしまうからで、色物なら尚更注意
- たたんで収納してしまうと、折り目がついてしまうから
これらに気を付ければ、あとはタグに書いてあることを守っておけばOK.
なかなかめんどくさいね。買うなら混紡シャツにしよっと。
でもあんまり神経質になるほどでもないよ。実際タグに表記されてる事を全て守る人は少ないし、シワになってもリネンの味だからね。
まとめ
- 脱水しすぎない・陰干し・ハンガー収納を心掛けた方が良いが、神経質になりすぎる必要もない。
リネンシャツの着こなし
基本的には、普通のシャツの着こなしと変わらないが、あえてリネンシャツにの着こなしのポイント挙げていく。
1.ラフな着こなし
普通のシャツならボタンを全て留める・ズボンにインするような着こなしもアリだが、リネンシャツはそういうタイプではないので、ボタンを1~2個もしくは、Tシャツなどの上にボタン全開などで着るのがオススメだ。
2.カラフルなシャツを着るのもアリ
普通の綿シャツなどで、色物を着ると均一に染まる上に発色がいいので、【ザ・原色】といった感じになってしまうが、リネンの場合は均一に染まらないのがかえって良い感じ馴染みやすい。
3.他のシャツよりもほんの少し大きめに着る
少し難易度が高い部分だが、通常のシャツのサイズ感よりわずかに大きくするのが、オススメだ。これは1のラフに着こなすうえでの一つのテクニックだが、そもそも通常の正しいサイズ感が分からないというのであれば、気にしなくていい。
4.ハーフパンツ・白パンツ・スリッポンなどの夏っぽいアイテムとの相性がいい
リネンシャツは、夏に着る事が多いアイテムなので、他の夏を連想させるようなサンダル・ストローハット(麦わら帽子)などのアイテムとはすべて相性がいい。
ふむふむ。ポイントはこの4つか。…いや難しいんだけど
うーん。ただこの辺を意識しないとリネンシャツである必要がないから、普通の綿シャツで良くなっちゃうんだよね。
というより普通のシャツの着こなしが分からないんだけど。
確かに。…という事でそれは明日書く。
まとめ
- ラフな着こなし・他のシャツよりもほんの少し大きめに着る・夏っぽいアイテムと合わせるを心掛け、カラフルなシャツを着るのもアリ。
ファストファッションでのリネンシャツオススメはこちら↓
チェックシャツの着こなしはこちら↓
これは初心者向けではないかも↓
ではこの辺で