シャツの種類をわかりやすく解説【2019年版】
一口にシャツって言っても、デニムシャツ・Yシャツ・チェックシャツなんか聞いたことあるけど一体何種類ぐらいあるんだ?
という疑問にわかりやすく答えていく。
Yシャツ・カジュアルシャツの違い
(左 Yシャツ 右 カジュアルシャツ)
まず覚えてほしいのがこれ。
Yシャツとカジュアルシャツの違いは、シャツを作るとき使う1.糸の太さ(番手)や、2.仕立て方などが挙げられる。
糸が細いほど「つるつるテカテカ系」のシャツになり、糸が太いほど「ざらざらマット系」のシャツになる。
【Yシャツ】・・・糸が細い・つるつるテカテカ
【カジュアルシャツ】・・・糸が太い・ざらざらマット
仕立て方の違いは色々とあるが、一番わかりやすいのは「襟の形・大きさ」と「着丈の長さ」があげられる。
※「Yシャツ」はズボンにインする事を前提に作られているため、着丈が長い。
「Yシャツ」の方が着丈が長い・襟が大きいのは分かったけど、ツルツルとかザラザラとかはよく分かんないぞ。
そこは画像だから勘弁してね。実際に見るとなんとなくわかるから。
Yシャツとは?
Yシャツ=ビジネスシャツで、会社で着るようなシャツの事。
Yシャツの語源は、英語で白シャツ(ホワイトシャツ)を発音した時の「ホワイトシャツ」からきていて、アルファベットのYは全く関係ない。
Tシャツの「T」のように「Y」の形をしてるからだと思ってた。
そういうように思っている人が多いみたいだね。
※ただし、現在においては「白」以外のシャツでもビジネスで使われるようなシャツなら、「Yシャツ」と呼ばれる事が多い。
カジュアルシャツとは?
ビジネスで用ではないシャツ、つまり「Yシャツ」以外の全てシャツの事。
チェックシャツとか、デニムシャツとかは、カジュアルシャツって事でOK?
そうそう。そういう事。
※最近では、Yシャツ・カジュアルシャツの境界線が曖昧になってきている事が多い。
生地や素材による違い
素材の名前にシャツを組み合わせて呼ぶこともある。
例えば、「デニムシャツ」を解きほどくと「デニム(生地の名前)+シャツ」という事で、デニム生地を用いたシャツという事。
生地・素材を詳しく知りたければ、これとこれ
デニム
綾織りのインディゴ染めされた綿織物。
似たような生地で「シャンブレー」や「ダンガリ―」などがあり、厳密には別物になるが「デニムシャツ」と呼ばれる事も多い。
「シャンブレー」と「ダンガリー」とか「デニム」とかの分かりやすい違いってないの?
「シャンブレー」は、「ダンガリー」や「デニム」より生地が薄いけど、「ダンガリー」と「デニム」は殆ど見分けがつかない。
フランネル
ウールや綿で作られる、平織りや綾織りの織物。
「ネルシャツ」の【ネル】はフランネルのネルで、少し毛羽立ったことが特徴の秋冬に用いられる代表的な生地。
ウールや綿でつくられて平織りか綾織りってアヤフヤだな~
国ごとによって色々特徴が違うからしょうがない。
ブロード(ポプリン)
綿や麻でつくられる平織りの織物。(この画像は綿)
「Yシャツ」に多く使われる生地で、細い糸が使われる事が多い。
最初のYシャツとどこが違うかわかんない。
そう同じ。だからあのシャツは「Yシャツ」とも「ブロードシャツ」とも呼べるという事。
オックスフォード
平織りの綿織物。
カジュアルシャツ・Yシャツにもよく使われる有名な生地。
「オックスフォードシャツ」の種類として、「ピンオックス」「ロイヤルオックス」等もある。(因みにこれはピンオックス)
オックスフォードってすごい頭のいい大学だよね。
そうそう。そのオックスフォードが名前の由来だよ。
リネン
亜麻。(このシャツはリネンブロードと思われる)
「リネンシャツ」は春夏の代表的アイテムで、どこのブランドも毎シーズンカラフルな色を展開する。
ざらざらしていて、通気性・吸湿性・放湿性に優れるのでベタベタせず涼しい。
亜麻。ってこれは織物じゃないの?
織物だよ。ただ【リネン】は綿・ウールなんかと同じで原料みたいなもの。例えるなら、オックスフォード・フランネルが、ステーキやハンバーグなら、リネンは牛肉。
シアサッカー
亜麻や綿でつくられ、別名しじら織りとも呼ばれる織物。
生地の表面がぼこぼこ波打っているのが特徴的で、春夏の代表生地。
殆どはジャケットに用いられる生地だが、最近では「シアサッカーシャツ」も増えてきている。
これで素材・生地は全部なの?
いや全然。でもこのくらい知っておけばもうドヤっていいレベル。
柄による違い
生地・素材で「素材+シャツ」で「デニムシャツ」と呼んだように、「柄+シャツ」で呼んだり「チェックシャツ」と呼んだりする。
細かい事を言えば、膨大な数になるので一部を紹介していく。
柄の種類を詳しく知りたければ、この記事の柄の項目。
チェック
格子柄。
タータンチェックだけで5000種類は超えるので、その気になればタータンチェックだけで5000種類のシャツが出来るという事。(有名なのはバッファローやアーガイル等)
因みに、このシャツもタータンチェックの一部。
5000種類って…多すぎ―!!
タータンは登録制だからね。70ポンド払ってオリジナルを考えれば、新しいチェックの出来上がり。見たことないチェックだなと思ったら、ほぼタータンチェックの一部。
詳しくはこちら。
www.mr-coordinater.com
ストライプ
縦しま柄。
チェックの次に多いのが、このストライプ柄でこれは「オルタネイトストライプ」といい、先ほどのシアサッカーの生地の柄が「ロンドンストライプ」。
その他にも10種類程ある。
チェックにしてもストライプにしても、多すぎて訳わかんない。
心配しなくても、いちいち「ロンドンストライプシャツ」と言わずに普通に「ストライプシャツ」と言えばOK。
ドット
水玉柄。
これは、「ポルカドット」といい、他に「ピンドット」「コインドット」「シャワーカーテン」などがある。
・・・・
次からいちいち他の種類いうのやめるね。
ソリッド
無地。
そのままの意味で何も柄がないシャツ。
じゃあ殆どが「ソリッドシャツ」って事か
いや、案外遠目からみれば無地でも、柄がついてるものが多いので思ってるほど純粋な無地は多くない。
ジャガード
織り柄。
折り柄は、柄というより折り方の一種(平織り・綾押しなど)なので柄は決まっていないが、遠目から見ると無地に見える。
因みにこの柄は、「ハウンドトュース(千鳥柄)」
これがさっき言ってたやつか。で、このシャツ何て言えばいいの?
ジャガードのハウンドトュースシャツやね。
襟型(カラー)による違い
これまでの例にもれず、「襟型+シャツ」で、「レギュラーカラーシャツ」や「ワイドカラーシャツ」と言ったりする。
レギュラーカラー
シャツの襟の開きが60~70度程度。日本では最も多いタイプ。
セミワイドカラー
シャツの襟の開きが90度程度。世界で最も多いタイプ。
ワイド
シャツの襟の開きが130~150程度。
カッタウェイ(ホリゾンタル)
シャツの襟の開きが180度以上。流行りは去りつつある。
ラウンドカラー
文字通り剣先が丸い襟で、シャツの開き具合は関係ない。
ボタンダウン
襟先にボタンホールがついており、ボタンで固定できる襟型。
ワンピースカラー(イタリアンカラー)
一枚襟で作られたシャツで、襟と胴体が一体型。
オープンカラー
開襟シャツの襟型で学ランの下に着るシャツがこの襟型。最近の流行り。
タブカラー
「タブ」がついているため、襟元が引き締まり開きは30度程度になる。
ピンホールカラー
両襟を「ピン」でとめる襟型。開きは30度程度になる。
バンドカラー
太い帯状の襟。学ランの襟型みたいな感じ。
ウイングカラー
折り返し部分が小さい襟型で、鳥の翼に例えてウイングカラーという。通常は蝶ネクタイ用。
多すぎでしょ…
まあ全部覚える必要はないよ。
起源や純粋な種類による違い
「どんな人が着ていたのか」「どこで着られていたのか」が名前の由来になっている事が多い。
今回は画像がなかったので載せないが、「ミリタリーシャツ」「アロハシャツ」などもそう。
ウエスタンシャツ
デニムシャツでも特にカウボーイ達が着たようなシャツを指す。
以下の3つのデザインが特徴的。
- 両胸にポケット
- スナップボタン(パチッと留めるボタン)
- 肩ヨーク(切り替え布)
※これが「ダンガリ―シャツ」。
カプリシャツ
イタリアのリゾート地で着られたシャツ。
以下の3つが特徴。
- 七分袖くらい
- プルオーバー(頭からスポッと被るタイプ)
- 開きの大きい襟型(カッタウェイ・ホリゾンタル)
ワークシャツ
作業着として着られたシャツ。
耐久性が必要だったため。厚めの生地が多い。
デザインは特に決まっていないが、両胸にポケットがあるシャツが殆どで、それなりに半袖が多い。
確認問題
【Q1】
左のシャツは「カジュアルシャツ」か「Yシャツ」のどちらでしょう?
【Q2】
右のシャツの「柄の種類」「襟型」を答えなさい。
・・・・・・・
・・・・・・泣
まぁそんなに簡単に覚えれたら、誰も苦労せんから。正解は、Q1「Yシャツ」Q2「ロンドンストライプ」「ワイドorカッタウェイ」(スマホはタップ)
ところでこの吹き出しどうしたの?
今日覚えた。
画像出典は、全て【guji】さん
ではこの辺で