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【悪用厳禁】恋愛・日常・ブロガーが使える心理学7選

今回は本当に使える「心理学」と「その使い方」を合わせて紹介していく。

初めに言っておくと、ある心理効果と逆の意味の心理効果も紹介するが、これは広義の解釈か簡潔な解釈にするから起きるもの。※重要なのは使い所。

 

 

1.バーナム効果

誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格を、自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学」

 超有名な心理学で、占いで良く用いられる手法。

(フォアの実験抜粋)

  • 貴方は、他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っているにも関わらず自己を批判する傾向にあります。
  • 貴方は、正しい判断や正しい行動をしたのか真剣な疑問を持つ事があります。
  • 貴方は、他人に自分をさらけ出しすぎるのが賢明でないことに気付いています。
  • あなたは外向的・社交的で愛想が良い時もありますが、その一方で内向的で用心深く遠慮がちなときもあります。
  • あなたの願望にはやや非現実的な傾向のものもあります。

使い方

  1. 「最近仕事で疲れてるみたいだね。顔色が少し悪いよ」【日常・恋愛】
  2. 「〇〇大変じゃない?」【日常・恋愛】
  3. 「あれっ?ちょっと痩せた?」【恋愛】
  4. 「何か雰囲気変わったね。大人っぽくなった?」【恋愛】

そのまま使うのではなく、少し応用するのがポイント。

1番2番は【心配】こんなのは誰にでも当てはまるが、言われた側はあたかも本当に自分の事を見てくれているような気分になる。(2はキラーフレーズ)

3番4番は【変化の気づき】これも少しでも期間が空けば、誰でも多少は変わるが、少しの変化に気づいてくれたと喜ばれる。(タモリさんがよく使う「髪切った?」もこれの応用)

外していても、3なら「600gぐらいは痩せたよね?(笑)」と笑いに変え、4なら「髪の色かな?」とか部位を言えば、自分では気づかなかったけど、そうなのかもと思ってくれる。

※無闇に連発は厳禁で、大前提として少なからず相手を見てから言おう。

 

2.ゲインロス効果

「人の心理状況ににおいて、プラスとマイナスの変化量が大きいほど、人の心に影響を与える度合いが大きくなる効果」

 いわゆるギャップの事で、ギャップが大きいほど心理に大きな影響を与えるという事。

(例)

  • ヤンキーが、ゴミを拾う・お年寄りや子供に優しい(大幅アップ)
  • 真面目そうな男が、ポイ捨て・お年寄りや子供に不親切(大幅ダウン)
  • ギャルが、家庭料理をふるまう(大幅アップ)
  • 好青年が、タバコ吸ってる(大幅ダウン)
  • ガリ勉君が、実はスポーツ万能(大幅アップ)

使い方

  1. 厳しい人→たまに優しくする【日常・恋愛】
  2. 無愛想な人→たまに愛想よくする【日常・恋愛】
  3. 完璧人間→たまに弱みを見せる【日常・恋愛】
  4. 天然な人→たまにしっかりした一面を見せる【日常・恋愛】

人によって異なるが、重要なのは「自分が思っている自分と違う一面」ではなく「相手が思っている自分と違う一面」を見せる事。

つまり、「相手から自分がどう見えているか」を認識できていないと自在には使えないという事。

 

3.初頭効果

「最初に与えられた情報が、後々まで影響を及ぼす現象。」

つまり、第一印象で「好印象」なら後々まで厚遇され、「悪印象」なら後々まで冷遇されるという現象。

(文字による初頭効果)

  • A:知的・勤勉・衝動的・批判的・頑固・嫉妬深い(ポジティブ)
  • B:嫉妬深い・頑固・批判的・衝動的・勤勉・知的(ネガティブ)

(見た目による初頭効果)

  • A:スーツパリッと・髪を整えた取引先(ポジティブ)
  • B:スーツよれよれ・髪ボサボサの取引先(ネガティブ)

前者は、実際にソロモン・アッシュが行った実験で、同じ形容詞を並び替えただけにも関わらず、Aにポジティブなイメージを抱き、Bにネガティブなイメージを抱くのは、初めの「A:知的」「B:嫉妬深い」という言葉の印象が引きずられているから。

後者は、Aが仕事で失敗したとしても、「人間ミスはつきものだ」と関係を継続してくれるかもしれないが、Bが仕事で失敗したとしたら、「やっぱりやらかすと思った」と関係を切られる。(最初の印象に引きずられている)

 

使い方

  1. タイトルが普通で記事の中身は最高 △【ブロガー】
    タイトルが最高で記事の中身に普通 〇【ブロガー】
  2. ダイエットに有効な5つの方法【必見】 △【ブロガー】
    【必見】ダイエットに有効な5つの方法 〇【ブロガー】
  3. 「貴方のためを思って言うけど…」✕【日常】
  4. 初対面で笑顔や良い表情を見せる 〇【日常・恋愛】

1番2番は、もちろんタイトルが最高で記事が最高なのがベストだが、時間が足りないなら記事タイトルに全力を捧ぐ方が良いという事。これは成功しているブロガーほどよく言う。

3番は、最悪な初頭効果の例で、この言葉を使う人が結局自分のために言ってるという事は周知の事実。当然聞きたくない事を聞かされると察知され、シャットアウトされてオシマイ。

4番は、ゲインロス効果で「ワザと第一印象でネガティブなイメージを持たせておいてギャップ幅を大きく持たせる」という考え方もなくはない。しかし、第一印象がポジティブな方が総合的に判断して確実にプラスに働く

 ※因みに見た目による初頭効果は3秒~7秒で印象は決まるといわれている。

 

4.終末効果(親近効果)

「複数の情報を提示された際に、最後の情報が判断に大きく影響を与えるという現象」

 平たく言えば、「終わりよければ全てよし」という事。先ほどの初頭効果とセットで最も有名な心理学の矛盾。(説立証の過程が異なるので本来は矛盾ではない。)

(模擬裁判の例)

  • A:一方に2つずつ証言、もう一方に2つずつ証言(×3セット)
  • B:一方に6つずつ証言、もう一方に6つずつ証言(×1セット)

(身近な例)

  • 最高のデートだったが、別れ際が散々(✕)
  • 散々なデートだったが、別れ際が最高(〇)

前者は、N・H・アンダーソンが実際に行った実験で、【弁護側】【検事側】に6つの証言を用意し、A・Bのように証言を行った所、A・Bいずれのパターンにせよ裁判官は最後に発言した方に有利な判決を下したというもの。(説立証の実験)

後者は、終末効果の特性を考えると、別れ際に注力した方が良いという事。

 

使い方

  1. 「貴方って勉強もできないし、運動神経もないし、優しくもない…でもなんでか好きなのよね」【恋愛】
  2. 「お前は好き嫌いがはっきりしてるし、マイペースな奴だし、人のいう事なんか全く聞きやしない…でもそれがお前のいい所でもある」【日常】
  3. 文章の最後に一番伝えたいことを書く【ブロガー】

1番2番は「ゲインロス効果(一度下げてから持ち上げるという方法)」×「終末効果(重要なことを最後に言う)」の相乗効果で絶大な威力を発揮。

実際【初頭効果】と【終末効果】のどちらを信じればいいかと言うと、両方。

仮に使い分けるなら、情報量が多いほど【最後】に持ってくるのが良く、情報量が少ないほど【初め】に持ってくるといい。

それよりも重要な事は、【最初】と【最後】さえ注意していれば、中間はあまり関係ないという事だ。

要するに、記事のタイトルが良くて、総まとめがしっかりしていれば良記事という事。(もちろん中身もいいに越したことはない。)

 

5.ウィンザー効果

「第三者から間接的に情報が伝達することによって、より信憑性や信頼感が増す心理効果」

要するに、自分で「俺は凄い男だ!」と言うのと、誰かに「彼は凄い男だ」と言われるのでは全く違うという事。※第三者が当事者と利害関係のない事が前提で、有名人や権威者であるほど効果は絶大

(例)

使い方

  1. 「パパがいつもママの料理はおいしいって言ってたよ」【日常】
  2. 「〇〇君カッコ良くない?」(意中の外堀りから埋める)【恋愛】
  3. 「この論理はアメリカの著名な〇〇という学者が提唱する論理だ」【ブロガー】
    「このトレーニング方法はイチローが実際に行っている方法だ」【ブロガー】

1番2番は、強引に言わせるのではなく自然に言うように手回ししないと、バレた時に大変な目に合う。

3番は自分が何か主張をしたい時、その世界の有名人や権利者の名前を借りるだけで、信憑性が全く異なるのでオススメ。(無名なブロガーであるほど必須)

 

6.カリギュラ効果

「禁止されるほどやってみたくなる・気になってしまう心理現象」

 この記事のタイトルはこの「初頭効果」×「カリギュラ効果」を利用したもので、検索上位の記事にも割とこういう系のタイトルが多い。※恋愛で禁止されれば燃え上がるのは「ロミオとジュリエット効果」

(例)

  • つるの恩返し
  • パンドラの箱
  • 雑誌の袋とじ
  • テレビのピー音
  • ひそひそ話

使い方

  1. 【閲覧注意】本当に怖い心霊写真〇〇選【ブロガー】
  2. 「絶対に言うなよ」【日常】
  3. ギリギリに見えない谷間などの部位【恋愛】

1番は、簡単にアクセスアップを見込むタイトルに。

2番は、カリギュラ効果の心理を逆手に取った「ウィンザー効果」の応用で、意中の女友達に「絶対言うなよ。俺あの子の事狙ってるんだ」と言えば、3日以内には勝手に第3者経由で気持ちが伝わるので、様子を見れる。(駆け引きの一環)

3番も、胸に自信があって自慢したいなら、強調するのではなくギリギリ隠す事で男の視線をくぎ付けに出来る。(絶対領域はまさにコレ)

 

7.シャルパンティエ効果

物理的な重さの等しい物でも体積が小さいほうが重く感じられる効果

要するに、「ビタミンC2000㎎配合」より「レモン100個分」の方が多く感じる事。(わかりにくい単位の物の大きさを、わかりやすく示す効果もある。)

(例)

  • 「1億円」と「100,000,000円」
  • 「11万人」と「東京ドーム2個分の収容」
  • 「全品50%OFFさらに20%OFF」と「全品60%OFF」

使い方

  1. 分かりにくいもののサイズを500円玉などと比較する【ブロガー】
  2. 分かりにくいものの単位を別の何かに置き換える。【ブロガー】
  3. より大きく見せたいものに上記例を使用する【ブロガー】

1番2番は、注意点として使用する際の注意は誰もが知っている物や単位に置き換えなければ意味がないという事。「ビタミンC2000㎎配合」を「ホウレンソウ30個」などに置き換えられても意味が分からない。

3番は、事実を曲げなけない程度にどんどん使っていくべき。

 

まとめ

今回紹介したほとんどの心理効果は、全く同じ事実でも「誰が」「どのように」「どんな順番」で伝えるかで全く効果が異なってくるというものだ!

これらの心理効果は、使うタイミングによっては絶大な効果を期待できるし、使い所を間違えると効果が期待できないどころか反感を買う可能性もあるので注意が必要。

また、心理効果を単品で使うだけでなく、組み合わせると【相乗効果】で更なる効果を期待できるので、思いついたものはどんどん使っていこう。

使い方に関しても、そのまま使ってもちろん構わないが、自分に合った風に改良・応用を利かすと更に心強い!

とは言え、いきなり全て使いこなす事は難しいので、有用だと判断した心理効果から使っていくのが良いだろう。

 

 

ではこの辺で