メンズのWEARはダサい!!絶対参考にするな!
この記事は、「WEARとはどういうサイトなのか?」という本質に触れていく。
「ファッションに興味が芽生えてきたが、どうやってお洒落を勉強するのかわからないから、とりあえず【WEAR】を参考にしている」という人は絶対に読んでおくべき内容だ。
WEARとは
株式会社ZOZO(旧スタートトゥデイ)が運営するファッションコーディネートサイト&アプリで、代表は最近世間を賑わせがちな前澤友作氏だ。
WEARが他のコーディネートサイトと異なる点は、主にこの3点だ。
- 規模が圧倒的
- コメントやいいねをもらう事ができる
- どのアイテムを使ってコーディネートしているかが表示され、同じものを即購入可能
つまり、これまで「発信者」から「受け取り手(見る側)」が購入に至るまでの流れ→が一歩通行だったのを、ZOZO内だけで全て解決できるようにしたという事。
その一端を担うのがWEARという事だ。
更にこのシステムは、「受け取り手」が類似品を探す工程を省くだけでなく、「発信者」と「受け取り手」のつながりの場(WEAR)を提供する事で、双方の距離を縮め、リピーターになりやすいシステムを築いたというわけだ。
これは人の心理を利用した天才的システムで、ZOZO一人勝ちの状況を作り出した要因ともいえる。
…とここまで見れば、画期的で有用なサイトのように感じるが、残念な事に大きな問題がいくつかある。
- システムが秀逸なため実際の中身は伴わなくても流行る
- 実際に中身は伴っていない(ランキング上位者はむしろダサい)
- 流行るが故に巷で人気なファッションと錯覚してしまう
要するに、【棒アイドルの握手券システム】や【スマホアプリのガチャシステム】と同じように「曲の質」や「アプリ自体の質」に関係なく売れるし流行るという事だ!
今回この記事を書こうと思ったのも3の部分だ。
WEARの本質
結論を言ってしまえば、現状のWEAR(メンズ)の本質は、高校生を中心とするコミュニティサイトの一つだ!
要するに、現状のWEARはファッションを参考にするサイトではなく、ただのネット上の交流の場の一つであって【twitter】や【Instagram】や【Facebook】なんかのSNSサービスと何ら変わりがないという事だ。
もちろん、それぞれのサービス毎にに対象者は違うが【WEAR】もその内の一つに過ぎないという事だ。
【twitter】・・・男女ともに幅広い利用者。
【Facebook】・・・30代~40代男性中心(現状)
【Instagram】・・・20代前半までの女性中心
【YouTube】・・・ライトユーザーはあらゆる世代。ヘビーユーザーは若者中心。
【WEAR(メンズ)】・・・15~20才までの男性中心。
これは本質なので、利用(受け取り手)している本人たちは、本質に気づかず必死でランキング上位者たちのファッションを真似ようとしているかもしれない。※ランキング上位投稿者達は確実に理解している。
しかし、ファッション初心者がランキング上位者たちのファッションを真似するのは、大きな間違いだ!
お洒落でないファッションがランキング上位になる理由
なんとなく気づいているかもしれないが、理由は至って簡単。
彼らが人気者だからだ。
先ほどWEARの本質でもふれたように、WEAR(メンズ)とはただのSNSの一つでファッションコーディネートはおまけに過ぎない。
簡単な話が、人気芸能人がファッションを投稿すれば、ファッションに関係なく簡単に1位になれるという事だ。
恐らくこの部分はZOZO側の意図するところではなかった部分で、本来ならお洒落なコーディーネートに人が集まるシステムにするはずだったのだろう。
しかし、システムが秀逸のために目的が逆転してしまったという事だ。
逆転例
【ゲーム】・・・ゲームが楽しい✕ ガチャが引きたい〇
だから仮に 【WEARISTA*1】になりたいというなら、ファッションセンスを磨くのはお門違いで、人気者になる方法を模索すべきという事だ。
何故ちょいダサファッションが根付いたのか
流行った原因はシステムの秀逸さだが、別にWEARの利用者が30代中心でお洒落なコーディネートがランキング上位に根付いてもおかしくなかった。
実際レディースはダサいファッションもランキング上位(人気なだけパターン)に食い込んでいるが、メンズと比べれば年齢層も幅広く参考に出来るようなファッションも多い。
それにも関わらず、ちょいダサファッションがランキング上位に根付いてしまったのは、若い男性が投稿数が多かったからだとか、激安ちょいダサが若者から支持を得やすかったからだろう。
さらに言えば、男性は女性に比べてお洒落に興味がないし、そもそも男性の心理としてプライベートでこういうサイトに投稿しようという人が、女性に比べ圧倒的に少ない。(大人に成れば成るほど)
問題は「何故ちょいダサファッションが根付いたのか?」ではなく「ちょいダサファッションが根付いてしまっている事実」だ。
残念ながら一度根付いてしまったものは中々変わらないし、ランキング上位者の構造も【WEARISTA】と呼ばれる彼ら全員が引退しない限り変わらない。
そもそもダサいのか
WEARに多いのは、この2パターン。
- ちょいダサファッション
- 尖ったファッション
ぶっちゃけ前者は壊滅的にダサいわけではないが、ところどころズレてる。高校生くらいまでなら真似してもいいかもしれないという感じ。
WEAR(メンズ)がダサいという事に反論したい人もいるかもしれないが、それは貴方が高校生未満であるか、【WEARISTA】の誰かのファンで既に目が曇ってしまっているからだ。
「誰の」「どこが」「どんなふうに」ダサいのかを事細かに解説してもいいが、別に1人をあげつらって個人攻撃をしたいわけではないので今回は控える。
一つだけ根拠を示せばこれが民衆の意思という事だ。(あまりこういう類のサイトでここまで上位に「ダサい」が入ることはない)
ファンがどれほどダサくないと擁護しようと、そもそも【WEARISTA】達は意識して「激安ファッション」や「ちょいダサにファッション」にしている。
それが【WEAR】で人気を得る上での正解ファッションになってしまっているからだ!
後者は、自分のファッションが一般人の大多数から支持を得られないのを理解しているので、WEARで仲間を集っているというイメージ。
一言で言えば、承認欲求だ!
別に承認欲求がなんら悪い訳ではないが、初心者が真似するファッションではないというだけだ。
結論
WEARの本質で触れた通り、【WEAR】とは高校生を中心とするコミュニティサイト(交流の場)の一つで、ファッションコーディネートサイトは最早おまけに過ぎない。
これは逆転現象で話した通り、CDが買いたい訳ではなく握手券が欲しいのと同じように、良いコーディネートに人が集まるのではなく、人気者(激安・ちょいダサファッション)に集まる構造になってしまっているからだ。
初心者がお洒落に興味を持ち始めるのは、「自分を少しでも良く見せたい」からであって、人気者以外がWEARファッションを真似すれば、ただのダサい人になるだけだ。
厄介なのは、システムが秀逸なため世間で流行ってしまっているが故に、あらゆるファッション情報収集(検索)場面で【WEAR】が引っ掛かり、
初心者に「こういうファッションが人気なのか。よし彼らを真似してお洒落になろう」と思わせてしまう事だ。
右も左も分からない初心者なら「人気=真似すべきファッション」と思うのは当然の事で、これ程便利なシステムが故にそれが悲しくてならない。
初心者が身につけるべきは、まずこういう一点の曇りもない普通のファッションで、わざわざちょいダサにする必要は全くないという事だ。(WEARISTAになりたいなら話は別)
覚えるべき基本がまとめてあるので、↓もオススメ。
要するに、交流の場として活用するのは一向にかまわないが、「人から良く思われたい」ならファッションを真似するのだけは絶対にやめておけ!という事だ。
ではこの辺で(最近否定形の記事ばかり書いているが、攻撃したいわけでも好きでやってるわけでもない。)
*1:影響力のあるファッショニスタ人としてWEARが公式に認定したユーザーで、売り上げに貢献することでZOZOからお金をもらえる人達。