コーディネートの基本

カジュアルシャツの着こなしをわかりやすく解説 【2019年版】

今回の記事ではカジュアルシャツの着こなしを、出来るだけわかりやすく書いていこうと思う。

 

 

カジュアルシャツの着こなしの前に

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その前に問題!デデン

「この中のシャツを、「ドレスシャツ」と「カジュアルシャツ」に分けなさい。」

 

これは、本題ではないのでもう答えを言ってしまうと、

答え →ドレスシャツが①⑥⑧、カジュアルシャツが②③④⑤⑦

スマホなら、矢印内を選択してメモ帳にペースト。)

少し難しいので分からない人もいたと思うし、単に画質の問題で分からなかっただけかもしれない。

しかし、まず②③⑤がカジュあるシャツな事は一目瞭然で分かったと思う。恐らく迷ったのは、①④⑥⑦⑧だと思う。

①は最もフォーマルなブロードのドレスシャツで、⑥⑧も普通の職場であれば十分使用できるドレスシャツ。

④と⑦も一見すると白いのでドレスシャツに見えたかもしれないが、④は詳しくは後程説明するが、襟が原因。⑦は着丈が短いので、タックインせずに着るカジュアルシャツという事になる。

 

要するに①⑥⑦はカジュアルシーンでは着ない方がいいという事だ!

 

 シャツ毎の着こなし方

単にシャツの着こなしと言っても、

  • シャツ一枚で着る
  • Tシャツのなどの上に着る
  • シャツの上にセーターを着る(殆どシャツは見えない)
  • シャツの上にジャケットやコート等を着る(シャツが半分程度見える)

またシャツの着方も、

  • ボタンを全留めする(ネクタイを締める)
  • ボタンを全留めする(ネクタイはしない)
  • ボタンを一つ開ける
  • ボタンを二つ開ける
  • ボタン全開(下に何かは着ている)

シャツの裾

他にも着方はあるが、今回紹介するのはこれらの着方。

2タイプのカジュアルシャツ

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カジュアルシャツは「襟型」「形」「細かなディテールの違い」はあれど、大別して2タイプに分かれ、それがこの2枚のシャツだ。

この2枚のカジュアルシャツの明確な違いを解説していく。

パッと見どちらも普通のカジュアルシャツで違いと言えば、「胸ポケットの有無」や「襟の形」ぐらいに見えるかもしれない。

しかし、この2枚にはそれ以外の明確な違いがあり、この2枚のシャツでは着こなし方が全く異なってくる。

 

その違いこそが「台襟の立ちあがり方」だ!!

 

真上からとった写真では、特に違いが分からなかったが真横から写すとこうなる。

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左は普通のカジュアルシャツで、右の台襟が高いシャツは「ドレスカジュアルシャツ」とも言われ、先ほどの項目で挙げたドレスシャツの様な仕立てにも関わらず、柄がカジュアルなシャツの事だ!

ドレスカジュアルシャツは、襟部分がフワッと持ち上がって綺麗なロールを描くシャツが多く、実際こういうシャツを着た時と普通のシャツを着た時の違いは明らかだ。

 

台襟の分かりやすい比較写真だけどうしても見つからなかったので私物で代用したが、先ほどと似たようなシャツで実際の着用感を比較する。

(左 通常のカジュアルシャツ 右 ドレスカジュアルシャツ )

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注目すべきはココ!

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 左に比べ、右は台襟の存在で、襟が綺麗に持ち上がっていて、シャツの開きも綺麗なことが分かる。

他にも、青シャツの方が「胴回りがスリム」で、本来なら「着丈がもう少し長い」という違いがある。※このシャツはタックアウトするように短くカットされているが、通常のドレスカジュアルシャツは思った以上に着丈が長い。

 

そして、勿論左の赤シャツ方がカジュアルなスタイルにマッチしやすく、右の青シャツほうが、カジュアルな中でもドレススタイルにマッチしやすい。

 

感のいい方なら気づいたかもしれないが、シャツの着こなしでわざわざ色を付けたのは、赤字の着方は赤シャツの様なシャツが似合い、青字の着方は、青シャツの様なシャツが似合うという事だ!(はどちらもアリ)

もう一度上に戻って確認してみよう。

 

だから、左の赤シャツは「シャツ1枚で着る」「ボタン2つ開ける」着方は、あまり適さないという事になる。

※本当は赤チェックシャツの着用画像の写真も下にTシャツを着ていたが、見比べやすいように勝手に修正して消させてもらった。

そして、市販で売られているシャツの殆どが、通常の赤シャツの様なカジュアルシャツなので、青字の様な着こなしをしたいのならドレスカジュアルシャツを買おう!

 

まとめ

カジュアルシャツ特徴

  • 「Tシャツのなどの上に着る」「シャツの上にセーター」「ボタンを全留めする(ネクタイはしない)」「ボタンを一つ開ける」「ボタン全開」の様なスタイルが良く似合う
  • 「シャツ1枚できる」「シャツの上にジャケットやコートを着る」「ボタン全止め(ネクタイを締める)」「ボタン二つ開け」「タックイン」の様なスタイルはあまりに合わない
  • 襟の立ちあがり方があまり綺麗でない
  • 胴回りはゆったりめ
  • 着丈短め
  • 安価
  • どこにでも売っている
  • よりカジュアルなスタイルにマッチしやすい

ドレスカジュアルシャツの特徴

  •  「シャツ1枚できる」「シャツの上にジャケットやコートを着る」「ボタン全止め(ネクタイを締める)」「ボタン二つ開け」「タックイン」の様なスタイルが良く似合う。
  • 「Tシャツのなどの上に着る」「シャツの上にセーター」「ボタンを全留めする(ネクタイはしない)」「ボタンを一つ開ける」「ボタン全開」の様なスタイルはあまりに合わない
  • 襟の立ちあがり方が綺麗
  • 胴回りはタイㇳめ
  • 着丈長め
  • 高価
  • 探さないと買えない
  • カジュアルな中でもドレススタイルにマッチしやすい

実際のスナップで確認

カジュアルシャツ OKスタイル

f:id:mrcoordinater:20190311000111p:plain中 出典:https://kashi-kari.jp/lab/wp-content/uploads/2015/09/David-Beckham-GQ_30Nov13_pr_1083_642x390.jpg

左「ボタン全明け」

カジュアルシャツの最も基本的な着こなしとも言える「チェックシャツ×ジーンズ」だが、ボタンをガバッと全開にし、腕まくり、ジーンズをロールアップをする事で、いわゆるオタクらしさを感じさせない。

ポイントとしては、こういうスタイルは「ラフさ」が重要なので「腕まくり」「ロールアップ」をきちんと2~3回するよりは、豪快に適当にぐるぐる巻いてしまうのが良いだろう。

真ん中「ボタン全閉め」

皆さんご存知「極太デニム・ベッカムヘアー」で一世を風靡した、デイヴィッド・ロバート・ジョゼフ・ベッカム氏。

ポイントとしては、ルックス。以上。カジュアルシャツの中でも特に「小さめの襟」だ。こういう着こなしでは襟の存在感をなくすことが重要で、襟の主張が大きいほど不自然になるので、こういった小さい襟をチョイスするか、バンドカラーシャツをチョイスするのが良いだろう。

(左襟の主張が強い✕ 右バンドカラー〇)

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右「一つ開け」

タックインしているにも関わらずなぜOKかというと、ボタンダウンシャツは「台襟」がある程度高くなることが多く、普通のカジュアルシャツでもタックインも可能な襟型である事が多い。

後のポイントとしては、この人の肩幅から見てあまり身長が高いわけではなさそうなので、小さめのチェックシャツをチョイスしているという事。基本的に柄の大きさは身長に比例して大きくするのが良く似合うと言われている。

(左タックイン〇 右タックイン✕)

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カジュアルシャツ 微妙スタイル

f:id:mrcoordinater:20190311011132p:plain中 出典:https://otokomaeken.com/wp-content/uploads/2015/02/ecd7020d828d46434c59e7e7164d237d.jpg

左「ボタン3つ開け」

外人がやると様になるかもしれないが、ボタンを3つ開けるなら中にタンクトップでも着た方が良いだろう。特に日本人がやると評判はよろしくない!!

このスタイリングならパンツが白いので、ライトグレーのタンクトップでも着た方が良いだろう。

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中「ボタン3つ開け」

この人はもしかしたら二つ開けかもしれないが、肌の露出面積が多すぎる。ルックスでごまかされそうになるが、一般人がやれば露出狂のレベルなので真似しない様に

同じくタンクトップだがこのスタイリングなら白を着せる。

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(さっきの人よりわかりやすく良くなった。)

右「ボタン2つ開け」

通常のカジュアルシャツの「二つ開け」をオススメしないといったのは、正にこういう事。またしてもルックスで騙されそうになるが、このシャツは開き方が微妙。

もう少しラフに着るか、カジュアルダウンするようならいいかもしれないが、タックインまでするならドレスカジュアルシャツにするべき!

ドレスカジュアルシャツ OKスタイル

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左「ボタン二つ開け①」

黄金の色合わせのド鉄板コーデ。イタリア人が好むいわゆる「アズーロ・エ・マローネ(空色と栗色)」。

ポイントは、ドレスカジュアルシャツなので、こういったローファーやグレーチノが良く似合うという事。

※よくウエスタンシャツと白ジーンズで色合いだけ同じようなコーディネートをする人がいるが、こういうコーデはドレスカジュアルシャツにした方が断然カッコいい!

中「ボタン二つ開け②」

色合いとしてはそれ程、まとまった色合いではなく単純に好みでないだけかもしれないが、同じ様なコーデを並べてもなんなので紹介。

ポイントとしては、ドレスカジュアルシャツとはいえ、かなりカジュアルなチェックなので「白チノ」「ローファー」ではなく、「白デニム」と「スリッポン」にしてカジュアル度のバランスをとっている所だろう。

右「ボタン二つ開け③」

左の方と似たようなスタイリングだが、ドレスカジュアルシャツにローファーやチノパンを合わせるコーデは、相性抜群で鉄板なのでしょうがないだろう。

ポイントは、間違いなくセンタークリース入りのベルトレスのパンツだが今回のシャツの着こなしというよりはパンツの着こなしの問題だ!

ドレスカジュアルシャツ 微妙スタイル

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 「ボタン3つ開け」

 シャツのボタンを3つ開けてしまうとせっかくの、ドレスシャツの綺麗な襟元が崩れてしまう事が多い。

勿論この方は、そんなの分かった上でやっているから、ストローハットでリラックス感を出してバランスをとっているわけだが、レベルが高くなるし3つ開けは確実に日本では受けないので、自分のスタイルを貫く覚悟がないのであればやめておこう。

 

 

 

今回の出典はシャツがgujiさん。

http://www.guji-online.com/

スナップはItalyI Webさん。

http://kurumani.com/

ではこの辺で